みなさん、こんばんは。

11月11日発売の弊社新刊『身体は「わたし」を映す間鏡である』の著者、甲野陽紀さんから
いただいたメッセージの後半をお届けします(前回は7日)。

 

甲野陽紀さんが独特の視点からカラダの謎を読み解いていく本書は、テーマ別に分かれた
六つのお話と、研究ノートというタイトルのコラムから構成されています。一話から順に
読んでいただくと、甲野陽紀さんのお話にはじめて触れる方でもまるで推理小説を読むような
感じでカラダの不思議さを実感していただける充実した内容になっているのですが、著者として、
ぜひ読んでほしいところはどこかをお尋ねしてみるとこんな答えが返ってきました。

 

「読んでいただきたいのはもちろん全部です(笑)が、行ったり来たり、あるいは、興味の惹かれた
ところから読んでいただいても楽しんでもらえるはずです。どのテーマの話もすべてカラダを通して
つながっていますから、最初はわからなくても読んでいるうちにつながってきてどこかでは
〝なるほど、そういうことか!〟と思ってもらえるのではないかと思います」

 

その上で、ここはぜひ!というところは‥‥‥

 

「〈ま〉をテーマにしている第六話は、ぜひたくさんの人に読んでいただけたらと思います。
人間関係や仕事のことなど、だれにでも悩みはあるものですが、そんなとき、この第六話の
〈ま〉の話を思い出してもらえるといいのではないかと思うのです」

 

悩んでいる場面で役に立つわけですね?

 

「そうですね。何かヒントが得られると思うんですね。物事がうまくいかないときというのは、
自分と相手、あるいは自分と物事との距離が近すぎたり、どちらか一方に気持ちが偏りすぎて
いるために、身動きがとれなくなっていることが多いのです。たとえば、すごく重い荷物を
動かそうとするときには自分がどう動くかではなく重い荷物をどう動かすか、そのことばかりに
気持ちがいってしまい、結果として無理な動きになりカラダを痛めてしまったり、あるいは
人間関係がまずくなると、人はだいたい、自分じゃなくて相手が悪いと考えがちで、そのために
さらに悪循環を招いたりします。そんなとき、〈ま〉という第三の視点を持ってみると、突破口が
見つかるのではないかと私は思っているのです」

 

なるほど。自分か相手か、ではなく、自分と相手の間にある、まさに〈ま〉に注意を向けてみると
事態が好転する可能性が出てくるということでしょうか?

 

「はい、少なくとも事態を変えるきっかけが生まれてくると思います。緊張した場面でも、相手では
なく、二人で共有している1つの物に注意を向けてみることで、緊張した状況が変わってきますからね。
〈ま〉に注意を向けてみることで、冷静に自分を客観視することができるようにもなるのです」

 

すごいんですね、〈ま〉をとらえたときにカラダというのは‥‥‥

 

「はい、本のタイトルにもカラダが持っている可能性を知ってほしいという気持ちを込めました。
〈わたし〉というものを〈ま〉を映す鏡ともいえるカラダを通して理解してみると、それまで
知らなかった新しい私を知ることができますよ、ということなんです。カラダは間を映す鏡、
だから間鏡と表現してみたんですね」

 

なるほどー! 間鏡のナゾが解けました(笑)

 

「読み終わった後に、改めて表紙を見てタイトルの意味を味わっていただけたらうれしいですね。
きっと最初の印象とは違う何かが感じられると思います。それはみなさんが読む前の〈わたし〉
ではなく、本書を読んだことによって〈新しいわたし〉に出会った、ということの証明ですから」

 

はい、ぜひ、そうしたいと思います。

 

11日まであと2日!待ち通しいですね 🙂