多くの人々の心を虜にしたというその音は、
アプリコットの木に風が当たって奏でられたと
アルメニアの神話にあります。

ドゥドゥクはアルメニアの民族楽器。
そのソロコンサートにお邪魔しました。

浅草雷門すぐにあるLive & Bar ZINKにて

ドゥドゥク演奏家の、樽見ヤスタカさん

ドゥドゥクを演奏している動画を観て、
そのメロディーラインに魅せられて、
演奏を始めたのが10年前。

今では日本とアルメニアの架け橋的存在で、
ライブでは、樽見さんのオリジナル曲である
「風の刻」に加え、アルメニアの曲や、
日本の童謡などもドゥドゥクとシンセサイザーで
演奏されます。

ドゥドゥクの音色は、どことなく悲しい音に
聞こえるのですが、それはドゥドゥクの音階が
短調だからなのだそうです。

「悲しい曲は、より悲しく聞こえます」

とは演奏の途中途中でドゥドゥクの
ミニ講座をする樽見さん。

その解説通り、と~っても悲しく聴こえるのです。

ところが、たとえば日本の「さくらさくら」。
「荒城の月」とともに樽見さんアレンジで
奏でてくださったのですが、この時の音は、
まったく違った表情を見せてくてました。

和の曲にのって聴こえてくるのは、
和の音に近いのだけれど、
どことなく和とはちがうように聴こえる。
ちがうのだけれど、なんとなく
懐かしくも感じる。

ずっと聴いていたい。
そんなふうに感じていました。

アルメニアの本、
『アルメニアを巡る25の物語』
(グラント・ポゴシャン著)
も、ステージ上の樽見さんから
ご紹介いただきました。

ドゥドゥクのワークショップも
されている樽見さん。
ドゥドゥクの音色を聴きたい方も、
ご自分で奏でてみたい方も
どこか懐かしくも感じる音色に
ぜひ一度ふれてみてほしいな、
と思っています。

私は来年また、聴きにいく予定です。

樽見ヤスタカさん公式HP