初めての天皇陵

5月2日。連休の折り返しに入りましたが、まだ休日は5日ありますね。
とその日の朝の情報番組でアナウンサーが話していました。

今年のこの10日間の大型連休は、平成から令和への移行を経る今までにないゴールデンウイークとなりましたね。

その改元にちなんで、ということではないのですが、令和となった二日目の日に、武蔵陵墓地へ行きました。

なぜ陵墓に?と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんね。
私もそれまでは、お恥ずかしながら存在すら気にしたこともありませんでした。

詳しくは後半でお話しますが、令和まであと数日という平成の終わりの頃(つまりは4月末頃のことですね)、日本の歴史や皇族に詳しい方のお話を聴く機会があり、よしこれを機に!ということで行ってまいりました。

武蔵陵墓地はご承知の通り、大正天皇、貞明皇后そして昭和天皇、香淳皇后の「陵」(天皇・皇后・太皇太后・皇太后の墓所。りょう/みささぎ、とも読みます)のあるところです。


入り口前にある案内図。それぞれ入り口から500メートルほどのところにあることがわかる。


入り口から見える景色。まっすぐ進むと表参道を通るルートとなる。


その森林道に入る手前右手に手水舎らしきものがあった。

入り口から陵までは表参道、北参道と二つの道のがあります。表参道を通ってまずは一番奥まで行くことに決めました。

 

武蔵野陵墓には4つの陵

最も距離の長い表参道、その先にあるのが大正天皇の陵。陵名は多摩陵(たまのみささぎ)とありました。


多摩陵(大正天皇)

少し離れて貞明皇后の陵。陵名は多摩東陵(たまのひがしのみささぎ)です。


多摩東陵(貞明皇后)

そこから昭和天皇の陵へ向かう道のりにも名称がありました。西参道、新参道です。

新参道の先にあるのが昭和天皇の陵。陵名は、武蔵野陵(むさしののみさぎ)。

武蔵野陵(昭和天皇)

そのお隣に香淳皇后の陵、武蔵野東陵(むさしののひがしのみささぎ)がありました。


武蔵野東陵(香淳皇后)

 

陵にも個性?

写真だと少々わかりにくいのですが、実際にそれぞれの陵の前に立たせていただくと、その場から放たれてくるおもむきというのでしょうかね、陵が生前の陛下をそのままあらわされているということなのかもしれませんが、すべて違うのですね。

それは単に形が違うということではなく、伝わってくる雰囲気そのものが違うような。

なんとも不思議な感じでした。

不思議といえば、帰り道。北参道を通ってきたのですが、その時たくさんの緑のおかげなのかどうかわかりませんが、ゆれている葉はないのに、ほのかな風の流れを常に感じるのです。

どの葉も動いていないのに、何かしらの循環は起きているようで、移り変わる新しい風をたえず感じているような、不思議な心地よさがありました。

 

おじいちゃんとお孫さんとおばあちゃん

入り口付近まできたときに、家族3代で来られているのでしょう、おじいちゃんとお孫さんがお話していました。

「ここにはな、大正時代の天皇と昭和のときの天皇のお墓があるんだよ」

「そういえば、その前はどこになるのかしらね?」

お孫さんの相づちも出る前に、おばあちゃんらしき方が。

明治天皇の陵は、京都市伏見区にある伏見桃山城の天守から徒歩15分ぐらいのところにあるそうです。付近には桓武天皇の陵もあります。

ちなみに陵のほとんどは京都、奈良に点在していて、関東には武蔵野陵墓のみしかありません。

 

なぜ武蔵野陵墓へ?

さて、武蔵野陵墓へ行くきっかけとなったお話のこと。

興味深いさまざまなお話がありましたが、その中で、

◎天皇陛下の世界的地位……国際的には、ローマ法王、エリザベス女王よりも高い第一位であること

◎歴代天皇の陵の存在……126代続く天皇が存在していたという証

などについて触れられていました。

浅学を露呈してしまうようですが、天皇の世界的地位というものがあることにもおどろきましたが、天皇陵については歴代順に概要もお話され、そして実際に足を運んでいるのだと。

そこで、私の何かに火が付きました。

「そうだ、京都に行こう」

先ほども書きましたが、天皇陵のほとんどは、京都、奈良にあります。思い立ったが吉日。いざゆかん。

と思ったけれども、ときすでに遅し。
連休が始まってから観光名所に行こうというのはかなり至難の業。わが懐とも相談しましたが甘い考えだったとわかり、もろくも崩れ、結局断念。

しかし!諦めきれず、
「近場で行けるところはないだろうか?」

と調べて発見したのが武蔵野陵墓だった、というわけなのです。

これを機にいろいろな天皇陵に行ってみてみたいと思っている私ですが、のこりの休日。首都圏近郊にお住まいの方は、武蔵野陵墓に行かれてみてはいかがでしょうか。ゴールデンウィークだったことをわすれるほどの閑静さに驚かれるかもしれませんよ。

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