令和が始まって9日目の5月10日、わき道で「万葉集への誘い」を開催いたしました。

この会は文字通り、万葉集に初めて触れる方を誘うことを目的としたものですが、今回はみなさんもご存知の、「令和」の出典もととなった大伴旅人の「梅花の宴」を中心に旅人さんの歌を読みました。

今回は10名の方にご参加いただきました。
全員で梅花の宴の序を読み、旅人さんの歌や略歴、時代背景を紐解きながら、自分達の感じたことをシェアし合いました。

会は最初から、和やかな雰囲気の中で進んでいきましたが、始まってすぐのころは、比較的、色々な所でいわれる解説とおりの、自然の美しさを歌った平和で和やかな歌との感想が多くありました。

それが、資料を読む。感想を言い合う。ということを繰り返していくうちに、だんだんとより深く感じるようになっていきます。

そうすると、〝和やかさ〟だけではないことも感じ取れてきます。

その当時の旅人さんの境遇、社会の様相、そんなことも分かってくると、梅花の宴の序とそれに続く列席者の歌の意味も受け止め方が変わってくるのです。

中には、万葉集専攻の大先生方の解説とは全く違う解釈が参加者の中から飛び出てくるのが、この会の醍醐味ともいるでしょう。

どんな解釈でもいい。
あなたが歌から何を感じたのか。
そこを大事すればいいのです。

それをシェアすることで、聞いている他の参加者にも新しい発想が生まれてきます。

お互いに影響し合いながら、どんどん理解が深まっていきました。

「元号は言霊」とは池上彰さん。「どのような時代になる、ではなく、私たちが作っていかなければいけないんですよ」とあるテレビ番組でお話されていたことをここでもシェアしました。

調和された美しい時代という意味が込められた「令和」。その調和された美しい時代を作るのは他でもない、私たち。私たち一人一人がどう生きるかが一番大切なこと。

そんなことを話していると、歌を通して令和の意味を考えてきたこの機会に、この新しい時代をどう生きていくのかを参加者のみなさんでも宣言しましょう!という流れに自然となりました。


室礼1 硝子の皿*作品名「鴬宿梅(おうしゅくばい)」
サンドブラストによるガラス彫刻作品 制作・舟橋初花

「東北震災の直前の2月、茨城に住む友人に誘われて訪れた梅園で見た梅の姿です。そのすぐ後の3月11日の震災で梅園は大きな被害を受けてしまいました。その時の梅の姿が忘れられず、制作した作品です」(舟橋初花)


お香*『令和の香』京都 山田松香木店
新元号「令和」の典拠となった「梅花の宴の序」に歌われた蘭の香を思わせる匂香

ここで参加者の方のお声を少しだけご紹介いたします。

「歌だけでなく、その奥にある背景、旅人の人物、思いまでを味わうたのしみを教えていただき感謝しています。」

「皆んなで宣言出来たのが良かったです!」

「どんな解釈でもいいのよ。と受け入れてくださって、自由に発想して思いを馳せさせて頂けたことが、嬉しかったです。」

皆様の感想をいただくと、どんなお声でも嬉しくて舞い上がってしまう担当者です。
そのお声に勇気をいただき、次なる万葉集への誘いの企画を考えて参ります。

ということで、さっそくではありますが!!
次回は7月2日、七夕にちなんで、「彦と姫の物語」。

「七夕」「彦」「姫」といえば……そうです「恋愛歌」です。

万葉集はご存知の方も多いと思いますが、歌の七割は恋愛贈答歌で占められています。
1300年前の古代の歌が全く色褪せることなく、私たちの心をときめかせてくれます。
万葉の時代も今と同じなんだと感じさせてくれる瞬間です。

恋愛中で心ときめいている貴方も、恋から少しばかり遠ざかっている貴女も(私も!)、古代の純粋な思いに触れて胸をはずませてみませんか。

※詳細、申込につきましては、改めてHP等でご案内いたします。