わき道(講座・講演)

時、来たれり! 5/10のわき道【万葉集への誘い】は、みなさんとともに新元号「令和」をたっぷり味わってみたいと思います!

わき道

| 開催予告

時、来たれり! 5/10のわき道【万葉集への誘い】は、みなさんとともに新元号「令和」をたっぷり味わってみたいと思います!

有志が集まり、万葉集の歌を味わうささやかな会を始めたのはちょうど半年ほど前のことでした。その頃はまさかこんなお誘いをみなさまにできるようになるとは思っていなかったのですが、はからずも〝時が満ちた〟ということでしょうか。

5月1日、万葉集から生まれた新元号、「令和」とともに新しい時代の幕がいよいよ上がります。

もうみなさんもよ〜くご存知の通り、「令和」という新元号は、万葉集に収められた梅花の宴(梅花を歌の題材として詠まれた和歌とその宴のこと)の序文からとられたもの。「初春の令月」という表現から「令」を、「気淑く風和らぎ」から「和」を譲り受け、新しい命をもつ一つの言葉として結ばれたのが「令和」‥‥‥と、聞けば、万葉集を愛するわが会としては黙っているわけには(笑)いきません。

5/10(金)開催のわき道【万葉集への誘い】もずばり、新元号の元となった万葉集「梅花の宴」の序をとりあげることになりました。

「梅花の宴」の序は大伴旅人が書いたといわれます(旅人は、万葉集を編纂した大歌人大伴家持の父親です)。序を読むだけではなく、大伴旅人が詠んだ歌も合わせて味わっていくことで、私たちなりの「令和」の意味を一緒に考えてみたいなと思っております。

みなさんの中には「興味はあるけど、いきなり万葉集を読むなんてちょっとハードルが高いなあ‥‥‥」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご心配には及びません!
なんといっても、このわき道【万葉集への誘い】は、万葉集に初めて触れる方にこそ参加していただきたい!という願いから企画されたものですから。

もちろん、現代では聞きなれない言葉遣いもありますから、すぐには意味をはっきりとはとれないのがフツーです。
でも、不思議なことに、最初はおぼろげな味わいながらも、何度か読んでいくうちに、「あ、そういうことか!」とわかる瞬間がやってくるのです。

時を経て変遷はしたとはいっても、万葉の言葉も現代の言葉もルーツを同じくする日本語なのだなあ‥‥‥万葉集の歌は、現代に生きる私たちと万葉の時代に生きた人々を一瞬でつないでくれる、素晴らしい力を持った言葉なんだなあ‥‥‥としみじみ思わされる瞬間です。これがなんともいいんですね。
ま、歌はお勉強するものではありませんからね。みなさんがみなさん流に味わっていただくのが最高の味わい方ではないか、などなど思っている私たちでございます。

歌を味わいながら、参加された皆さんで、その歌から「自分はこう感じたよ」「私はこう思ったなんだけど」という感想を述べ合うのも楽しいもので、そのことによって、歌に対する理解が深まるだけではなく、歌を詠んだ万葉歌人へ共感もまた深まっていくことになるのですが、ときには、「令和」を考えた大先生方も思いつかなかったような、〝新解釈〟が飛び出すこともあります(笑)

〝新解釈〟が生まれるのは、歌はその人その人の人生と深く濃く結びついているからではないかと思います。同じ桜の花をみて、同じように「きれい」という言葉を口にしても、その胸の内にやってきている思いは人それぞれのはず。梅花に託された歌人の思いをどう読み取っていくかは、読み手である私たちの人生観の反映ともいえるのではないか‥‥‥

そんなちょっとカッコイイ理由などつけながら、「歌だけじゃなくて、歌人の人生も味わいましょう!」という贅沢なことも本会では毎回試みております。

今回の大伴旅人さんは、「酒を褒むる歌」を数多く残しているところから拝察すると、きっとお酒が大好き。どんな人生を送られたのでしょうかね?

さてさて。万葉の時と戯れていると、二千年なんてあっという間ですね笑

改めまして、わき道【万葉集への誘い】へぜひぜひ、みなさまをお誘い申し上げる次第です。

毎回ご好評いただいている「季節の室礼」。今回は万葉の「梅花の宴」を演出いたします。
和菓子をいただきながら、楽しんでいただけたらと、スタッフ一同皆様のご参加をお待ちいたしております。

日時:5月10日13時半~16時半
参加費:2500円(和菓子代込み)
定員:12名
詳細、お申込みはこちらから⇒⇒⇒0510わき道申込フォーム

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