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書き起こし~秘話2~<前編>
本では読めない本の話

書き起こし~秘話2~<前編>

2017-05-16
みなさん、こんにちは。

昨日の和器クイズ、簡単に解けましたでしょうか?

スタッフから、
「全画面で見たら、答え(画像)が見えちゃうじゃん(笑)」
とのツッコミを入れられてしまいましたが…やはり見えてしまいましたか?(^.^;)

さて本日は、前回ブログ掲載させていただき、大好評だった「書き起こし秘話」
の第二弾です。

今回もリアル感あふれる「生」の声をお届けいたします。

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果たして小笠原先生の『言霊百神』を読んで一回で理解できた方はいるでしょうか?

私が最初に読んだときは、おそらくは他の方と同様で全く理解できませんでした。
その後何回か挑戦しましたが何となくしか分かりませんでした。

そのことがずっと引っ掛かっていたので、小笠原先生の未公開の原稿の
書き起こしプロジェクトのメンバー募集があった時に、

「理解に役立つのであればやってみたいな」という純粋な欲求

もう一つは、

「自分の知識や経験が何かのお役に立てるのではないだろうか」という
ちょっとした自信と貢献の欲求

両方がありましたので、多少遠慮がちに応募しました。

最初の原稿は『神道から観た仏教三部書』の中の「無門関講話」でした。


Yさん、思い出の書。

実際に取り組んでみると8割程度はすぐに理解できました。
ただ残りの2割がよく分かりませんでしたので、そこから1週間程、
あーでもない、こーでもないと考え続けました。

参考文献を購入してヒントを探したり、図書館で調べたり、インターネットで
検索を繰り返したりもしました。

日本に存在しない漢字もありました。
もしかしたら中国語なのかと思いそちらからもアプローチしました。

私は以前に中国語の勉強をしていたことがあり、中国語対応の電子辞書も
持っていました。しかしどうやって探しても出て来ないので参りました。

そんな中、Facebook上で情報を共有しようということになってグループを
作って頂けたこと、それが転機になったような気がします。

ここが分からないといってメンバーが上げてくれた写真を見て、自分も
同じところでつまずいているけれども、その文脈からするとそれはこの字に
違いないと判断できるようになっていきました。

自分の知識が他のメンバーの役に立った時もありましたし、他のメンバーに
助けられることも多々ありました。

そういうメンバー間のやりとりを通じて、小笠原先生の頭の中も分かった
ような感覚になっていきました。

「祓いと鎮魂を行うと創造意志と一体になり、結局は自他の境もなく生死の境もなく、
つまりは書き起こしメンバーは一体であり、小笠原先生とも一体である。」

そういう確信も出てきて、こうなってくるといわゆるゾーンに入った状態ですね。

自分のパートはほどなく完成しましたし、他のメンバーの質問にも
割とすぐに回答できるようになっていきました。

小笠原先生はたまに漢字を間違っていることもありましたが、そんな時は
「あ、間違っちゃった。テヘッ」
と天国で言っているような気がしました(笑)

難易度が高かった「無門関講話」を終えた後は、書き起こしで悩むことは
まず無くなりました。

実は、私の苦労話はここからです。
(つづく)

(書き起こしメンバー Y)

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