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こつこつ、ゆっくり
本では読めない本の話

こつこつ、ゆっくり

2017-10-05

みなさま、こんにちは。

本日もありがとうございます、ワキノコビトでございます。

澄み渡る秋晴れの空、金木犀の香るこの頃、
一歩外に出るだけで、自然と笑顔がこぼれてくるような
季節ですね。


秋ですね・・・©ぱくたそ

なんだか毎日バタバタと気ぜわしく日々が過ぎてゆく・・・

そんなふうに感じられることは、ありませんか?

先日のブログでも、秋は行事がたくさん、と
書かせていただきましたが、学校行事に
地域のお祭り、急遽の予定変更などが重なった時には
プチパニックにもなりかけます(^_^;)

つい先日も、出がけに学校からの着信が。

「体育の授業でネンザをしたようで・・・」

ちょうど、このブログの下書きを書き終えた翌日の
ことでした。
まさに発した言葉が実現・・・しました(-_-;)

さ、頭を切り替えまして。

○ - ○ - ○ - ○ - ○ - ○

あるスタッフと話をしていた時のことです。

「1日1回」のことを積み重ねていたものが、
ある時合計すると200もの回数を越えていたことに
気付きました。

そのことを伝えると、こんなことを伝えてくれました。

「まさに映画”人生フルーツ”の夫婦のように。
小さなでもコツコツ、ゆっくりと・・・。」

そして映画の中の、名ゼリフを続けてくれました。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

風が吹けば、枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば、土が肥える
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

映画を観た方はご存知のことと思いますが、
女優の樹木希林さんのナレーションで、
劇中の要所で、何度も繰り返し語られるこの言葉は、

「こつこつ、ゆっくり。」
という、そのたった2語、8文字の中に、
なんという長い年月と、さまざまな出来事と、深い思いとが、
これでもかというほどに織り込まれているのだろうかと、
映画が進むほどに、聴くほどに、
その味わいがどんどんと色濃くなっていくのです。

「できることは自分たちでやる。
できることから、こつこつ、ゆっくりと。」

主人公の老夫婦は、長年かけて先のナレーションのごとく、
自然が織りなす風景をそのままに最大限活用し、
土を育てていきます。

風が吹いて落ちた葉を集めておいて、
それを土と混ぜてよりよい土にして、
次世代のために残すのだと、
長い年月をかけて、こつこつと、こつこつと、
育んでいきます。

その「できることは自分たちでやる」ということのレベルは、
今でも女の子に大人気のシルバニアファミリーの
おうちや小物でさえ、木で手作りするほどの、
実践者であるのです。

映画を観終えた私の心には、
春のおだやかな温かさを思い起こさせてもらえるような・・・
いえ、その表現さえも少々強い言葉と感じてしまうほどの、
ごくごくほのかな、しかし確かに在るそのやさし~いやさしさに、
心が芯の芯からときほぐされていました。


©ぱくたそ

何かとスピード重視がよしとなりがちなこの頃ですが、
そんな時は、知らぬうちにカラダココロも緊張状態に
なりやすくなります。

気付いた時には、首がガチガチに…なんていうことになる前に、
そんな時には、ちょっとだけ空の方を見上げてみて、
そしてゆっくりひと呼吸。

それから、どうぞ思い出してみてください。

「できることから。こつこつ、ゆっくりと。」

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