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身体は「わたし」を映す間鏡である なぜ人は「あたりまえに動ける」のか?

身体技術のプロから医療の専門家まで広く注目を集める甲野陽紀氏の話題作!

身体は「わたし」を映す間鏡である
なぜ人は「あたりまえに動ける」のか?

甲野陽紀

2018年11月11日発売 定価:1,700円+税 235ページ ISBN: 978-4-908830-14-3 四六判仮フランス装

装丁:松沢浩治(ダグハウス) 

イラスト:なかむらるみ
編集協力:高橋知子 松林寛子 
製本印刷:シナノ書籍印刷株式会社

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身体は「わたし」を映す間鏡である なぜ人は「あたりまえに動ける」のか?

甲野陽紀

身体技術のプロから医療の専門家まで広く注目を集める甲野陽紀氏の話題作!

世界中に数多くいる武芸や職人技の達人、カラダの研究者が唱える「カラダの動き改革法」は実にさまざま。筋力トレーニングや食事を切り口にするカラダづくり派もあれば、カラダを機械に見立てて物理現象的に読み解く派、瞑想派、心理学派などなど多士済々。しかしながら、中でも「甲野陽紀」のワザほど異色のものは類を見ないのではないでしょうか。
文武両道に長けた父・甲野善紀氏に「私が20年以上かけてできた技をアシスタントの2年のうちにものにした才能」と言わしめた実力を既成の分野・流派流儀に預けず、意外なことにだれもが当然のようにできる「日常動作」の根本解読に注ぎ込んで見つけ出した〝ワザ〟の数々は、だれでも一瞬にしてできる驚きの超簡明さがありながら、介護術やスポーツ、音楽、治療家、医師、手技足技練達の職人などなど、身体技能を生業とする専門家たちからも熱い注目を集めるという、奥深さも持っているのですから。
本書はそんな若き身体技法研究者「甲野陽紀」の〝ワザ〟の根本にある視点、エッセンスを著者自身がはじめて詳細にひもといた、まったく新しい「カラダの見方」のエッセイ集。「氏は身体技法を言葉のシステムとして構築した現代でも稀な人物ではないだろうか」の五つ星賛辞が帯に。語り手はご存知、言霊学研究者の七沢賢治先生。七沢先生は、「間鏡」という謎の言葉を本書のタイトルにくださったそう(詳しくは「はじめに」をお読みください)。全六話に散りばめられた謎また謎に惹かれて読み進むうちに、「なるほど、〈わたし〉が変わるとカラダが変わるってそういうことか!」と超納得いただけるはず。
がんばっているのにうまくいかない。気をつけているのに失敗する。人前にでるとなぜか緊張してしまう。ついていこうと思っているのに置いていかれる‥‥‥人生のさまざまな場面で遭遇する「そうしないようにと思っているのにそうなってしまう症候群」に悩んでいるすべての方へ、贈ります!

目次情報など

はじめに~「身体という謎の器」に魅せられて

第一話 「実感」という落とし穴
第二話   「注意を向ける」と「身体が動く」の不思議な関係を改めて考えてみる
研究ノートから➀
第三話 「見る」「聴く」 「触れる」にみる五感の活かし方」
~「見る」より「日線を向ける」で身体が安定するのはなぜなのか?
第四話 身体はコトバを裏切れるのか?
研究ノートから②
第五話 「わたし」はつながっている~「空間」と「わたし」と「注意」の関係」
第六話「ま」の発見~maを動かせばsekaiは動く
研究ノートから③

あとがき

 

著者プロフィール

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甲野陽紀

1986 年、東京都生まれ。身体技法研究者。武術研究者。甲野善紀氏の武術指導のアシスタント、演劇制作スタッフなどを経験した後、独立。分野や流儀、流派にとらわれない立場で身体技法の研究を始める。 達人や名人と呼ばれるほどの技量を持つ武術家や職人などの技を独自の視点から観察分析し、そのエッセンスを日常に役立つ技法として提案する斬新なアプローチは、スポーツや介護、楽器奏法、教育関連など、さまざまな分野の専門家からも注目されている。現在、各地のカルチャーセンターなどで定期講座の講師を務めるほか、全国各地の企業や団体からの招聴に随時応じて指導にあたり、定期的に主宰講座も展開している。著書に「驚くほど日常生活を楽にする武術&身体術「カラダの技」の活かし方」『甲野善紀と甲野陽紀の不思議なほど日常生活が楽になる身体の使い方」(ともに甲野善紀氏との共著/山と渓谷社)。

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