『言霊百神』の世界をさらに精緻に深化させた続編
装丁:薮内新太
印刷製本:株式会社オーエムシェア
『言霊百神』の世界をさらに精緻に深化させた続編
本書は「言霊百神」から8年後に刊行された続編。山腰氏の理論を下敷きに「主として母音からの解釈」(本書「あとがき」)に拠って古事記の神々と日本語の言霊との関係を論じた「言霊百神」に対し、本書では、八父韻と子音、禊祓いの意義などについて、さらに深まりを見せた氏の思索が展開されている。「シャマニズムと言霊」「近代文明と言霊」「生命字宙、ピラミッドと言霊」など、言霊を文明論として展開した論考も含まれ読み応えがある。
目次情報など
はしがき
宇宙剖判
中今
実在五母音の顕現
現象の原律、八父韻
五行、九星、十干、十二支
父韻の性質
現象の単元、子音
五十音図の誕生
五十音図の整理
芸術の意義と限界
歴史上から見た言霊
父韻の発見
剣、璽、鏡
五十音図の各種
言霊の流動
高天原の完成、建御雷神
文明の帰納と演繹、闇淤加美神、闇御津羽神
高天原の結界
高天原の歴史的地上移動
生存競争の歴史
伊勢神宮遷座の神代因縁
シャマニズムと言霊
近代文明と言霊
生命宇宙、ピラミッドと言霊
高天原の開扉
禊祓の理念
文明の鏡、衝立船戸神
道の連続と循環、道之長乳歯神
時間・空間の相の変化、時置師神
第二回目のノアの洪水
ロゴスへの還元、和豆良比能宇斯能神
分岐、道俣神
実相の根拠、飽昨之宇斯能神
主客の整理、奥疎神、辺疎神
演繹の為の五母音の位置の転換、禍津日と直崑
実相の軌範、綿津見神、筒之男命
三貴子の弁証法体系の過去と将来
あとがき
巻未
言霊学と鎮魂帰神法~小笠原孝次氏が晩年に求めていたもの
監修者あとがき
参考文献一覧
謝辞
著者紹介
監修者
著者プロフィール
1947年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒業。大正大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、白川学館代表理事などを務めている。『龍宮の乙姫と浦島太郎』(著/2017)、『言霊百神新裝版』(監修/2016)など、編著、監修書多数。
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