「息をひそめる」(北鎌倉 円覚寺 横田管長のブログより)
北鎌倉にある臨済宗の古寺、円覚寺。
そこで修行している雲水さんのために、弊社刊の書籍『身体は「わたし」を映す間鏡である』などでお馴染みの身体技法研究者・甲野陽紀先生が講座を開いていることは本欄でも何度かお伝えしてきました。
師走を迎え、慌ただしさが増す先日の講座のテーマは「呼吸法」。
呼吸法は、坐禅と切り離せない大事な身体技法、ということで、そのときの様子が、横田南嶺管長が円覚寺のブログで紹介されています。
「吸う」と「吐く」の折り返し地点にある「吸う」とも「吐く」ともいえない短い間に注目し、その間を「息をひそめる」ようにしてみたら、どうでしょうか、身体の感覚が変わりますよ、という甲野陽紀先生のまったく新しいアプローチに注目した横田南嶺管長。
その効果のほどは、横田南嶺管長がいつもながらの要を得て簡な文章でわかりやすく解説してくれています。
読んでいるだけで、引き込まれる、やさしさに満ちた不思議な文章も、横田南嶺管長ブログの魅力です。一読の価値あり、です。
ちなみに、「息」について横田管長は、2023年には「息を数える」という講話もされています。数を数えながら呼吸をする「数息感(すそくかん)」についてのお話もありました。
あれもこれもとやらなくてはいけないことが次々にアタマに浮かんでしまい、何かと気忙しい時期ですが、
こんなときこそ、冬の澄んだ空気をいっぱいに吸い込んで、
ゆったりしたひと時を持つ時間を大事にしたいものです。
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